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試験杭の設置と試験工事

杭の静的載荷試験は基礎ぐいの支持力を評価する基準として行われます。最大試験荷重は設計荷重の2倍から3倍です。静的な軸圧縮荷重を受ける深い基礎の支持力標準化テスト方法(ASTM D 1143/D 1143 M/07 Item 8.1.3 Procedure B)に従って行います。静的載荷試験法は杭頭に油圧ジャッキ等を載せ、アンカー、反力杭等を反力として杭に荷重をかけ試験を行います。さらに、試験杭は、振動ワイヤーひずみゲージ(VWSG)または鉄筋の引張試験用伸び計によって完全に計測され、杭の全体に沿った荷重伝達と杭のつま先の抵抗を評価しました。杭の静的載荷試験は、杭の支持力や設計諸数値を求めるために広く行われている試験です。適切に計測された試験杭は、杭の全体に沿った荷重の分布に関するフィードバックを提供します。

超音波側壁測定装置

超音波側壁測定装置は、掘削孔の中心に吊り下げた送受波器を上下移動させながら超音波を発射して正確な垂直断面を記録する装置です。工事の高品質化・工期の短縮・工費の削減に大きく寄与します。土木・建設工事現場で広く活躍しています。掘削孔の鉛直性や断面形状を、正確に測定・表示・記録します。従来困難とされてきた高濃度、高比重の泥水や安定液の中でも、鮮明な記録が得られます。

杭の動的載荷試験(衝撃載荷試験)

動的(衝撃)載荷試験法では、杭にハンマ等による打撃を与えることにより、杭に載荷します。静的載荷試験法では杭一本当たり丸一日かかりますが、動的載荷試験ではごく短時間のうちに杭の試験を終了することができます。 杭頭にモンケンを落下させると、衝撃荷重が短時間(0.01~0.02秒)で杭頭に載荷され、杭体に波動現象が発生します。衝撃載荷試験は、その時杭頭に発生するひずみと加速度から一次元波動理論に基づいて支持力を導出する試験方法です

IT試験

杭は、現場鋳造された、または地面に打ち込まれた細長い構造要素です。杭の構造と品質はほとんど見えないため、エンジニアはしばしばその完全性(設計図と仕様に準拠しているかどうか)に疑問を投げかけています。 当社では、IT試験を用いて、杭の健全性評価を非破壊で行っています。 IT試験は杭の非破壊検査法でローストレイン法と呼ばれ、杭頭を軽打し、その反射波の挙動を一次元波動論を用いて解析する手法です。この試験により、以下のようなものに適用が可能です。 ・杭長の推定 ・クラックや断面欠損の有無と位置の測定 ・断面形状の推定 ・根固め部の有効長さの推定(埋め込み杭) ・杭のヤング率(微小ひずみ領域での動的なヤング率)の確認 ・杭周面の定性的な摩擦性状の推定

CSL試験(Crosshole Sonic Logging Test)

当社では、Crosshole Sonic Loggingシステムを用いて、杭の健全性評価を非破壊で行っています。CSL法は、コンクリートやグラウトの基礎構造について正確で信頼性の高い評価をする手法です。CSL法は通常、場所打ち杭の品質保証に応用されています。しかし、泥水壁やべた基礎、コンクリート構造体に応用することもできます。この試験は以下のようなものに適用が可能です。 ・杭体内の空洞の検出 ・クラックや断面欠損の有無と位置の測定 ・土壌の侵食 ・その他異物混入の有無 ・杭体の含む欠陥のサイズ、形状や性質の3Dモデル作成 適用:場所打ち杭、高強度コンクリート杭、泥水壁,ダイアフラム壁や、グラウト、不完全飽和砂試料、放射性廃棄物を含む基礎 対象:クラック、空孔、土壌に侵食、未硬化または強度不足のコンクリート

静的載荷試験法(WLT)

建物の建設前に深い基礎の支持力を決定する地盤調査のために行う現場テストの一種です。杭にゆっくりと圧力をかける点で動的載荷試験とは異なります。杭設計の軸方向張力と軸圧縮を測定するために実行されるテストです。横荷重下でのたわみ形状を測定するためにも第三者のスペシャリストテスターによって実行されます。

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